Sharpness

複合鋼材の鍛造工程及び熱処理について

複合鋼材は既に着鋼しました材料の為、整型鍛造(火造り)温度800℃〜900℃で行って下さい。 刃鋼の炭素量によっても変える必要があります。火造り温度が低いと変形しにくいため無理な加工となり割れを生じ、 又高すぎると結晶粒を粗くし、鋼の性質を悪化させ焼入効果が悪くなります。
火造り後の冷却に当っては、内部歪を少くする為、藁灰、石灰粉末、又は熱砂中で徐冷するか、 600℃〜650℃に加熱した炉の中で冷却すれば効果があります。
特に良品質の刃鋼、刃物には鍛造後の徐冷を施行して下さい。刃鋼の焼割れ防止にも効果があります。

別途焼割れ防止方法
イ.
焼入れ前に荒刃研ぎをして鋼面(刃出し)を出し、膨張収縮力を弱める。
ロ.
加工物のシャ−リング面プレス面を出来る限り滑らかにする。
ハ.
水冷を油冷にする。
ニ.
刃物としての必要な刃先のみ焼入(加熱する)。
ホ.
焼入後至急焼戻しをする。
へ.
MS点(250℃)以下をゆっくり冷却する。加工物の温度が約230℃付近で大気中へ引き上げる。(冷却剤中で冷やし切らないこと)

青紙2号の焼入
焼戻し組織
(×400)
HAP40の焼入
焼戻し組織
(×400)
白紙2号の焼入
焼戻し組織
(×400)
SK5の焼入
焼戻し組織
(×400)