Sharpness

焼きなましについて

火造り加工程は、規定の焼なまし温度で均一に加熱し、数時間保持して炉中又は、 灰中で冷却いたします。刃物鋼で最も大切なことは炭化物を球状化するいわゆる球状化焼なましで、 焼入後のじん性を増しかつ、焼割れを防止することを主目的と致します。 焼なましは往々閑却されがちですが、特に高炭素の刃物は、球状化処理を施さない場合、焼入れ後に刃こぼれを生じたり又、 焼割れを生ずることがあるので、必ず実施の必要があり只、この際、鋼の表面脱炭拡散を起さぬ様に慎重に行うことが必要です。
(※球状化焼鈍の方法もあります)
  



焼入温度高過ぎ 粗い針状マルテンサイト
残留応力が大きい
脱炭しやすい
焼入温度正常

焼もどし温度が低く、かたさが高い
網状炭化物の残留 火造り温度が高い
火造り終了後の冷却速度の問題
球状化焼なまし不足


不完全焼入 焼入温度低過ぎ
焼入時の冷却速度が遅く「くも」がでる
 焼もどし温度が高過ぎ、かたさが低い
 鍛接、火造り、熱処理時の脱炭層残存
 研磨時の焼けによる、かたさ低下